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平成29年度                                                            三ツ池公園の植物へ
8月
8月1日(火)
花の広場 ヌスビトハギ オヒシバ オヒシバの花序 オミナエシ

オミナエシの小花 イチョウ並木 コマツナギ ダイコンソウ ダイコンソウの花

クリの果実 サンゴジュの果実

8 月1日(火)

花の広場の藪にオオブタクサが侵入し始めたのを見て、オオブタクサの勢いが止まらないのに驚いた。目をベンチの近くに移すと3出葉の葉が見えてきた。花がないが、これはヌスビトハギと思われる。ヌスビトハギに似たものにアレチヌスビトハギがあるが、此方は葉が細めである。花が咲けばこの2つの違いもはっきりするが今の段階では葉の形を頼りにするしかないようだ。

広場へ出ると、オヒシバの穂が目立ってきた。既に、これほど大きくなり、穂を付けているとは知らなかった。気を付けて見ているのだが、オヒシバの変化の速さには吃驚した。昨年を振り返ると、7月26日にオヒシバを見ていた。考えてみると、それほど驚くほどのことではなかった。昨年の記録をみて、特徴を反復してみた。「横へ広がる茎に葉は互生している。葉は鞘となって茎へ付く。葉の裏に毛がなく、表面に疎らに長い毛がある。葉舌は低く、先が細かく裂けている。

 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1863.html

 奥へ進むと、ひょろっと伸びた花茎の先に黄色い花が咲いていた。一見したところ、オミナエシに見えた。オミナエシと言えば、秋である。もう咲くのであろうか。「葉は対生し、羽状に裂ける」というが、上の方の葉を見ているとそのような感じは掴めない。上の葉だけを見ていると、セイタカアワダチソウに似ている。下の葉を見ると、羽状に裂けるイメージが分かってくる。黄色い花は小さく、先が5つに分かれている。

中の池と上の池の境へ来た。人がおらず、閑静そのものである。緑と水面を見ていると、気持ちが落ち着く。ここは秋になると、イチョウが黄葉し、明るくなり、今と全く違った環境がつくられる。ここでは、自然が巧みに作り出す光景を満喫できる。  ここを通過すると、右手に新しく整備された土手が見えてくる。この土手には季節によっていろいろな植物が出現してくる。整備に伴い新しく植樹されたものがあると同時に失われたものもある。その中で、コマツナギは残されていた。先日は花が少なかったが、夏へと進むにつれ、花数が増え、コマツナギらしさが感じられるようになった。枝はつる性の傾向があるのか、横へ、上へと伸びている。その枝から何本もの花序が立ち上がっている。小花はピンク色の蝶形花である。

 黄色い花が見えた。先日舞岡公園で見た黄色い花と同じようである。円形の黄色い花弁と、その内側にある沢山の雄しべが目を惹く。ダイコンソウになると思う。余り見かけない花である  園道を歩いていると、クリの果実が落ちていた。まだ未成熟である。果実が落ちているということは、この辺にクリの樹があることになる。しかし、今までここではクリの樹を見ていない。若しかしたら、見えない上の方にあるのかも知れない。ここは薄暗く、確認が難しい。クリの花を見た記憶が未だ新しいが、この果実は小さいながら、クリの果実とはっきりと分かるくらいに成長している。

 南門へ戻り、先日、見たサンゴジュの確認に行った。先日は花が咲いていたが、今日は花が終わり、果実になっていた。楕円形をした黄緑色の果実である。花や果実を見ると、サンゴジュと分かるが、葉だけだと、鋸歯がないので、タブノキとの違いが分かり難い。

撮影:撮影:7月20日

 記  平成29年7月27日(木)

8月11日(金)
この草の名前は? 葉鞘口と葉舌 葉の表 葉鞘 キツネノマゴ

イヌコウジュ(イヌトウバナが写っている) ブタクサ ブタクサの花序 シダレザクラの冬芽 キクイモモドキと思っていた花

上の葉は互生になっている 舌状花の枚数葉10枚以上ある

8月11日(金)
 

 今年も三ツ池にトダシバが現れ、その手前にトダシバに似たものが現れて来た。トダシバは、葉の表面に伏すような毛があるが、此方にはそのような毛がない。資料1で、トダシバの葉は、長さが60㎝、幅1.5㎝であったが、この葉は長さが18㎝、幅が7㎜で、ずっと小さい。葉舌の先は平らで、短く、葉鞘口、葉鞘の合わせ目には毛がある点はトダシバに似ている。これはトダシバになるのだろうか。

   

 資料1:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1897.html

 

 坂道を歩いていくと、赤紫色をしたキツネノマゴに出会った。つい先日も舞岡公園で見てきたばかりである。未だ花数が少ないが、これから増えてくると思われる。キツネノマゴは何時見ても咲いている花数が少ない。色々調べたが、2~3個が順次に咲くと書かれているものが多い。上から咲くのか、下から咲くのか、何か規則性があるのだろうか、この辺を説明した資料は見つからない。ある資料にキツネノマゴをキツネノゴマと間違えていた体験談があったので、実際にインターネットで検索すると、結構あることの気がついた。植物の名前は間違えやすい。

   

 先日、この坂でイヌコウジュを見つけた。未だ花が咲いていないので、断定が出来ないが写真を撮った。その写真を見直すと、周りにイヌトウバナと思われるものが沢山写っていた。目はイヌコウジュの方へ行っていたので、イヌトウバナの方は全く見ていなかった。後日見直さなくてはと思っている。  

 直ぐ上にベンチがあるので、そこで休もうと思っていると、ベンチ前にブタクサが沢山見えてきた。ここから少し上がった丘の上広場に沢山のブタクサを見ていたが、ここにこれほどたくさんあるとは思わなかった。三ッ池公園内では、昨年からブタクサを見始めている。それまではブタクサは見ていない。どのようにして侵入して来たのだろうか。

   

 ここまでまだいくらも歩いてきていないが、暑いので、汗をかき飲み物が欲しくなったので、日陰に入って、少し休み先へ進んだ。丘の上広場へ来ると、大きなシダレザクラの枝が地面近くまで下がっていた。花が咲いているときは手が届かないが、今は楽につかむことが出来る。枝は伸びただろうが、葉の重みも影響していることと思われる。冬芽があるだろうかと、葉をまくり覗いてみると、冬芽はできていた。長さ2㎜、幅1㎜と非常に小さいが、毛に包まれ、、枝に張り付いている姿は、既に、冬芽の原型が出来上がっている。

   

 ヤマナラシの樹の前にキクイモモドキが沢山ある。だいぶ背丈が高くなって来たので、花が見つかるかもしれないと思い、見回した。すると、1輪の花が見えた。この花をキクイモモドキとしているが、確信がない。昨年もこの花を見て考えたことがある。ヒメヒマワリ、キクイモ、キクイモモドキとみなよく似ている。ヒメヒマワリの葉は互生しているというので、昨年この花の名前からヒメヒマワリを除いた。花の咲いている株の葉のつき方をよく見直すと、下の方は対生しているが、花の近くになると、互生に変わっていた。こうなると、キクイモモドキでなくキクイモになるようだ。そこでキクイモについて調べていくと、イヌキクイモが出て来た。資料では、キクイモとイヌキクイモの違いが分かりやすく書かれていた。舌状花の枚数、先端の様子から判断すると、この花はキクイモになってくるようだ。

 

 資料:http://www.geocities.jp/yunakisaragi/x-inukikuimo.html

撮影:8月9日

 記  平成29年8月10日(木)

8月12日(土)
ホオノキの果実:後ろに赤いものが見える 赤く染まってきたホオノキの果実 タカサゴユリ、テッポウユリ? ヤマノイモ ヒカゲイノコズチ:花序が長く伸び始めた

葉の表 葉の裏 シマスズメノヒエ アメリカセンダングサ イヌビエ

8月12日(土)

 丘の上の広場沿いの道を歩いていくと背の高いホオノキがある。花が咲くころは気を付けて見ているが、余りにも高いところに咲くので、気が付かないことが多い。今は果実が出来ている。先日見た時は緑色をしていて、棘のようなものが出ていた。もう1度見ようと上空を見た。望遠を使って見ていると、緑色の果実は手前に見える。ところが、後ろに赤みがかったものが見えている。ホオノキに赤いものを見たことは今までない。これは何だろうかと、裏側へ回ってみた。果実が赤く染まっているように見えたので、望遠写真を撮ってみた。すると、棘をはじめ果実の表面が赤く染まっていることが分かった。

 広場に白色のユリが咲いている。ヤマユリとは明らかに違う。タカサゴユリかテッポウユリと思われるが、ユリの仲間にもいろいろあるので、名前を決めることが出来ない。

 ユリの近くに、白色の玉のようなものがあった。見覚えのあるものである。ヤマノイモになると思うが、つる性のヤマイモが草原に出ているとは思わなかった。中央が窪み、長めのハート形をした葉が対生している。また、花序は葉腋から出ている。白色の玉をよく見ると、全てがまだ蕾のようだった。

 日向から日陰になった坂道へ入ると、スーッとする。坂を下りて行くと、イノコズチが沢山現れて来た。つい先日も此処を歩いたが、その時は反対側のオニドコロを見ていて、此方を見ていなかった。見ると、花序が長く伸びているものがある。葉の毛の様子を見た。表裏とも少ないようだ。若しかしたらこれがヒカゲイノコズチになるのかも知れない。花がよく咲いたら、確認したい。

 パークセンターの広場へ出て来ると、ここは太陽の光をまともに受ける。暑くて堪らない。直射日光が強いので、目にするものが皆眩しく見える。水路沿いにシマスズメノヒエ、アメリカセンダングサが見える。アメリカセンダングサの下にはイヌビエも見える。

撮影:8月9日

 記  平成29年8月11日(金)

8月13日(日)
ヒヨドリバナ タカサブロウ カラスウリ カリガネソウ 花期を終えたアメリカオニアザミ

ヨシの穂 ツリフネソウ

8月13日(日)

 藪を見ながら水路に沿って進んだ。あれほど藪を埋めていたアジサイが目に入ってこない。殺風景な藪を見続けていると、白色の花が絡まっているように見えた。ヒヨドリバナである。先日、舞岡公園で1カ所咲いていたが、もう咲く頃になったのだろうか。ヒヨドリバナは茎が直立することがなく、雌しべが長く突き出ているので、その姿が見苦しく、何時見ても綺麗に映らない。しかし、拡大して個々の小花を見ると、中々味わいのある花と見えてくる。花は個々に合ったそれなりの姿になっているといえる。

 

 タカサブロウが咲いている。この花もよく見ていなせいか、特徴がよくつかめていない。花が咲き始めて、漸くこの花がタカサブロウだったと分かる。茎は赤褐色気味で、葉は対生している。葉に柄はなく直接茎に付いている。更に、葉の縁は波を打ち、浅い鋸歯が見られる。花には舌状花と筒状花とがある。

 

 つる性の植物は勢力が強く、どこへでも進出してくるようだ。先程、ヤマノイモが草原へ進出していたし、また、ここではカラスウリが進出している。よく見えないが、奥の方から蔓を伸ばし、ここまで伸びてきているものと考えられる。資料1によると、「夏の日の夕暮れ時から日没までの一時間ほどの間に開花,翌朝,日が昇る頃にはしぼんでしまう」と説明されている。今は昼間なので、今の状態は蕾か萎んでいるのかどちらになるのだろうか。

 

 資料1:http://www.geocities.jp/kamosuzu/karasuuri.html

 紫色の花が咲き出した。カリガネソウという。この花を初めて見た時、花の形が変わっているので、園芸品種と思えたが、牧野新日本植物図鑑で調べると、「日本全土から朝鮮、支那に分布し、山地や原野に生える多年草であり、花冠の先端は唇形で大きく口を開き、上唇は背面に膨らんで、舟形となり、下唇は3裂し、中央の裂片は大きく前方へ伸びている」と説明されていた。この説明に従い花を見ていくと、花のつくりが分かって来た。雄しべが4本、雌しべが1本あるというので、探すと、雄しべは確認できるが、雌しべが確認できなかった。

 

 奥にあるアメリカオニアザミが紫色から白色に変わってきた。水田のところにあったオニアザミは刈られてしまっている。この様子から見ると花の時期は終えたようだ。意外と早く終えてしまった気がする。アメリカオニアザミの葉や総苞を触ると、非常に痛かったことが思い出される。

 

 沼の奥にあるツリフネソウを見に行った。沼の大部分はヨシに覆われ、水面はわずかしか見えない。大きくなったヨシを見渡すと数本に穂が出始めている。以前、ヨシの穂を間近で見たことがあったので、再び見たかったが、手が届かなかった。ツリフネソウ付近は、ヒメムカシヨモギなどの草が沢山覆っており、中々入りにくい状態であった。

 

撮影:8月9日

 記  平成29年8月12日(土)

8月14日(月)
アキエノコロ アキエノコロの葉の表面 カゼクサ?それともコスズメガヤ? ヤマユリの果実 ホトトギス

トダシバ ヤブミョウガを隠したオオブタクサ 残っていたヤブミョウガの花 メヤブマオ

8月14日(月)

 沼からパークセンターへ進み始めた。駐車場の反対側は花壇になっていて、色々な草花が植えられている。その花壇の雑草を見ていると、エノコログサの大きいものが見えた。それを見た瞬間、あれはアキエノコロかもしれないと思った。直ぐに葉を触ってみた。葉は裏返されていてざらついた、毛がありそうに思えたので、写真を撮った。確かに毛があり、アキエノコロであることが分かった。8月も半ば近くになったので、そろそろ現れてもいいのかも知れない。

  アキエノコロを見て、もう秋なのかと思えてきた。アキエノコロを見ていると、その近くに小さいが花をつけたカゼクサのようなものが見えた。カゼクサはその前に出て来るコスズメガヤに感じが似ている。咲く時期がずれているので、2つを同時に見ることが出来ないが、これはカゼクサだろうか、細かい点を見たかったが、暑くてパークセンターへ急いだ。

  パークセンターで一休みを取った。夏休みのせいか、子供たちの姿が見られる。また、公園内にプールがあるので、プール帰りの親御さんも見えている。中で休んでいても、外の眩しさが伝わってくるようだ。

  パークセンターを出て、ヤマユリの咲いていた下ノ池の周りの崖を見ながら進み始めた。ここは日陰になっているので比較的歩きやすい。ヤマユリの長い茎が見えるが、花は皆終わっている。茎の先を見ると細長い果実が見える。

  このへんにはホトトギスも姿を現す。花は未だでもどんな姿になっているか、ホトトギスを探した。茎が直立している姿が見つかった。花を付けると、この茎が倒れてくる。下の葉には濃緑色の斑点が顕著だが、上の葉にはそれがないので、綺麗な緑色の葉に見える。

  池沿いにトダシバが見えた。メヒシバのような細い穂、葉の表面の伏毛を見分けるポイントにしている。この葉を触って来た。触った感触では毛の有無が確実につかめない。斜めに見ると、見やすい。

  コリア庭園へ通じる山道へ何時もとは逆方向から入った。横のプールから賑やかな声が聞こえてくる。道沿いは、背が高くなったオオブタクサで覆われてしまった。前回来たときはまだ背丈が低く、向こう側のヤブミョウガが見渡せたが、今はヤブミョウガの姿を見ることが出来ない。奥へ進みヤブミョウガを見ると、花数は少なくなったが、白色の花が残っていた。

  この藪の中にメヤブマオが見える。穂が出て花が咲いている。小さな花が沢山付いているので、花の詳細が知り難い。牧野新日本植物図鑑を参考にしてみると、葉の先については、「葉の先は主脈の頂部の裂片とともに亀尾状3大歯となる」と説明がされている。また、花については、「下方の穂は雄性、上方の穂は雌性」と説明されている。この説明を何度か繰り返し読んでみたが、上手く解釈できないでいる。

撮影:8月9日

 記  平成29年8月12日(土)

8月15日(火)
アカメガシワの冬芽 リョウブ:大分果実が落ちている オオブタクサ ミスジチョウ ヒカゲイノコズチ

葉の表面:毛が少ないようだ 毛が少ないようだ

8月15日(火)
 

 再び園道へ出て直射日光を浴びることになった。少し歩くと直ぐ冷たい水を補給したくなってくる。茶店の前で休憩をとり、再び園道を進んだ。里の広場へ入ると、奥へ行くまで日陰がない。近くの草木をよく見たい気もあるが、足早に奥の日陰へ入った。ここには沢山のアザミが見られる。未だ花が咲いていないが、恐らくタイアザミと思われるが、今後を見守りたい。更に進むと、いつも見るアカメガシワの樹がある。枝が大分下がっている。この枝も近いうちに伐採されそうに思える。枝の先を見ると、小さいが冬芽が見えた。冬芽は柔らかそうな毛で覆われている。この冬芽は裸芽になるという。

 

 この後は、中の池の畔にあるリョウブの樹を見ようとしている。ここは日陰の時間が多いせいか、リョウブの花期が長かった。今は花の姿はなく、果実がつくられている。しかし、どういう訳か、果実が大分落ちている。実って落ちるならわかるが、恐らくまだ実っていないうちに落ちたか野鳥に食べられたのかも知れない。

 

  花の広場へ入ると、再び暑さが戻って来た。日陰が恋しくなる。先日休んだベンチに坐り、後ろのオオブタクサを見た。一段と背丈が伸びているのが分かる。高いものは、3mは有にありそうだ。余りにも大きくなったので、日本帰化植物図鑑(著長田武正)で調べると、大型の1年草で、茎は直立して3mになると書かれていた。更に、原産地では6mにもなるという。こうなると、草本とは言えなくなる。

  

 チョウが舞ってきた。チョウは小さい体ながらよく舞う。止まるのを待って撮影しようとしているが、中々と待ってくれない。多くは人をじらして、そのまま飛んで行ってしまう。今飛んでいるチョウには見覚えがある。白色の帯模様が3重に入っている。ミスジチョウになるようだ。

 

 再びイノコズチが現れた。このイノコズチは穂が随分長くなり、花期を終えたと思われる小花が下向きになっている。葉を触ってみた。毛の存在が分かるが、どの程度かは分からない。写真を撮ってみた。先程と同様毛は少ないようだ。やはり、これもヒカゲイノコズチになるのだろうか。

撮影:8月9日

 記  平成29年8月12日(土

8月18日(金)
葉の表面:短い毛が疎らにある、葉脈上には密生している 葉の裏面:腺点があり、葉脈上に毛がある 溝沿いに現れたイヌトウバナ 花:上唇の先が浅く2裂 下唇:3裂し、中央が大きい

萼:開出する長い毛がある 茎:下へ向く毛がある

8月18日(金)

 先ほどイヌコウジュの写真を撮ったところ、周りにイヌトウバナが写っていた。そのイヌトウバナらしいものが山道を歩いていると、再び、下の溝沿いに見えてきた。先程は花が咲いていなかったが、今度は花が咲いている。見ていてもイヌトウバナとはよく分からないので、何枚もの写真を撮ってみた。

 主な特徴を調べると、下記のようになっていた。

観点 項目 観察事項
背丈 55㎝
つき方 対生
大きさ 長さ4㎝、幅2.5㎝、葉柄1㎝
表面
短い毛が疎らにある
葉脈上には密生している
裏面 腺点があり、葉脈上に毛がある
大きさ 長さ3㎜、幅4㎜
唇形、上唇の先が浅く2裂
下唇3裂し、中央が大きい
開出する長い毛がある
表面 下へ向く毛がある

 資料1:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1898.html

 資料2:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1765.html

 資料3:http://matsue-hana.com/hana/inutoubana.html

 過去の資料1、資料2及び資料3を合わせながら考察してみた結果、この花はイヌトウバナになるようだ。名前の似たトウバナは春に咲くので、この花とは違う。

撮影:8月9日

  記  平成29年8月14日(月)