平成29年度 三ツ池公園の植物へ | ||||
7月 | ||||
7月6日(木) | ||||
ツユクサとイヌビエ | イヌビエ | ツユクサ | ナワシロイチゴ | ホオノキ |
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ドクダミ | ドクダミ | モッコク | モッコクの花 | |
7月6日(木) このところの天候は真夏の様で、30度を超す日が続くようになった。今からこのようでは7月下旬頃からどうなるのか心配になる。そろそろ三ッ池公園の様子も知りたくなってきたので、出かけた。 南門を入り、観察の準備を始めると、足元にツユクサとイヌビエが見えた。ツユクサの青色は一際きれいに映る。ツユクサの花について過去に考えてみたことがある。6本ある雄しべの内、長い2本が正常に花粉をつくり、短い2本は花粉をつくらず、残った1本は長さやはたらきも中途半端だという。興味ある雄しべだったことを記憶している。 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1808.html イヌビエを見ると、「夏だなぁ」と思う。イヌビエの仲間にもいろいろなものがあるらしい。神奈川公園では背丈が120cm以上あるイヌビエを見ている(資料1)。また、放置水田で大きくなイヌビエを見たことがある(資料2)。資料2のイヌビエは、花に長い毛があり、タイヌビエであった。その他に、ケイヌビエ、アワなどがある。相違は微妙なので、分別が難しい。 資料: https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-90.htmlナワシロイチゴが果実になっていた。今年は、何度か花を見たが、既に果実が見られるようになった。先日、ここを見ているが、ここではエビヅルやオニドコロのつる性植物を見ていたが、このナワシロイチゴを見ていなかった。いつの間にこんな上まで上がってきて、果実をつけたのだろう。不注意だったのか、成長が速かったのか、分からない。 ホオノキの果実は先日見たが、再度写真を撮ってみた。果実を囲っているものは変則の5角形から6角形の形をし、中央に割れ目が入っている。先端が曲がった棘のようなものは両肩と、一番下から出ている。何故このような形をつくっているのか興味がある。 先日は、どこを見てもドクダミの花が見られたが、そのドクダミの勢いが衰え、花は殆ど見られなくなった。この変化の速さには驚く。先日、下の資料で、「雄しべが3個で、これと花柱が3裂した雌しべからなる」ということを確認した。今花を見ると、雄しべや雌しべは萎れている。雄しべは痕跡が残されているが、雌しべの下が膨らみだしているのが分かる。ここが子房になるのだろうと思う。 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2283.html 南門から坂を上っていくと、右側に冒険の森が広がっている。先日は、ここのモッコクが長い花柄を出して、蕾を付けていた。そろそろ咲き出しているのではと思って、冒険の広場へ入った。一目見たところ、花の姿は見えなかった。「まだ早いのかなぁ」と思いながらも、端から見直した。すると、数輪の花が開いていた。早速写真に収めた。白色の5枚の花弁は少し外側へ反り気味である。モッコクの樹は、この先の丘の上の広場沿いに数本ある。そこでもう一度確認したい。 撮影:7月4日 記 平成29年7月4日(火) |
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7月7日(金) | ||||
ブタクサ | ジャノヒゲ | ジャノヒゲ | ネジバナ | ネジバナ |
ネジバナ | ミズキ | ミズキ | スイレン | スイレン |
ヤマユリ | ヤマユリ | |||
7月7日(金) この草原にキバナコスモスに似た葉が見える。これは確かにキバナコスモスだろうか。この葉を見ると、一昔前はブタクサと思っていた。ところが、同じような葉をしたものが出てきて、迷うようになった。その1つがキバナコスモスである。ブタクサと、キバナコスモスの違いを調べようと思いついた今は、ブタクサが見つからない。一昔、何処でも見られたものが見つからなくなっている。そのため違いを調べることが出来ない。 ジャノヒゲの花を見た。ジャノヒゲは薮や林にあるものと思っていたが、このような草原にもあるようだ。ジャノヒゲは公園の花壇にも土止めとしてよく使われている。近くの公園でも見かけている。花は先日確認した。先が淡紫色に染まった花弁が6枚あるうずくまっている形をしているが、拡大してみると、中々綺麗な花である。写真は先日の方がよかった。 ネジバナがポツリポツリと咲いている。渦巻いたピンクの花は魅力的である。この花には右巻きと左巻きがある。小花が捻じれて付くのはなぜだろうか。一考の価値がありそうだ。狭いところだが、見ていると、偶然両方を捉えることが出来た。運がよかったと思っていたら、更に、どちらになるのか分からないものも見つかった。全く偶然である。 丘の上広場から池へ下りて行くために広場をもどり始めると、目の前にミズキの枝が長く伸びてきていた。枝は手でつかめる高さにある。ここにミズキの樹があることを知っていながら、花や葉、果実を見るのに苦労していた。ここならば、葉も果実も手に取るように見ることが出来る。葉は丸みのある楕円形で、基部、先端部とも丸味があり、縁は内側に反っている。そのために、中央部分に凹みができ、水が溜まりやすくなっている。果実を見ると、ほぼ球形で、緑色から紫色へと色が変わろうとしている。直径は6㎜ぐらいあった。 丘の上広場から池へ向かうために坂を下り始めた。途中にカクレミノがある。「果実が見えるかなぁ」と探したが見つからなかった。過去の資料を見ると、果実は10月18日に見ていたことが分かった。未だ遠い先のようだ。仕方なくそのまま下の園道へ下りた。下りたところは、丁度、上の池と中の池の中間である。ここから上の池を見ると、スイレンの花が咲いているのが見える。今日は先日より沢山咲いている。いずれも白色の花である。 ここから中の池に沿って、崖を見ながら進んだ。ここからの崖には、ヤマユリを見ることが出来る。花は未だかと思っていたが、もう咲いていたので、吃驚した。ヤマユリの花は大きな花で、何時見ても印象深く記憶に残る。昨年は7月26日に見ていた。花を見ると、花弁が6枚に見える。この6枚をよく見ると、内側の3枚がやや大きく、外側の3枚が小さい。内側が花弁で、外側は萼になるという。 撮影:7月4日 記 平成29年7月5日(水) |
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7月8日(土) | ||||
オオバトンボソウ | オオバトンボソウ | ヘクソカズラ | アベリア | ショウブ:小花 |
ハンゲショウ | ||||
7月8日(土) ヤマユリを見ていると、何か小さな花らしいものが見えた。遠くからは気を付けて見ないと、見過ごしてしまう。確認するために近づいたが、それでもよく分からなかった。写真を撮ってみると、初めて見る花であった。ランの仲間のようだが、名前が分からない。 資料1で7月の草花を検索していくと、オオバノトンボソウの名前が出て来た。写真を見るとよく似ている。オオバノトンボソウから考えると、ただのトンボソウがあるように思えた。 そこで、トンボソウについて調べると、資料2で、「トンボソウはオオバノトンボソウより大分小さく、茎の高さは10〜20cmほど・・・」と説明されていた。 試料について、残念ながら背丈などが計測できなかった。推定で判断すると、20㎝以上と思えたので、オオバノトンボソウになるように思える。下の葉は大分大きなものであった。花は言われてみるとトンボの形に似ている。 資料:http://www.geocities.jp/nisi175812/natunoyasou7.htm 資料: トンボソウ 中の池辺りの崖にはヤマユリが時々出現する。見ながら歩いていると、まだ蕾のものもある。丁度この時期に咲き出したばかりであるようだ。下の池へ来ると、ヤマユリの数は少なくなってきた。池側にヘクソカズラが見えた。気の毒な名前だが、花自体は見にくい花ではない。円筒型の花で、先が6つに分かれ、更にそれぞれが3つに分かれているので、花弁の先に皺が入っているように見える。この種子がこの名前の由来に大いに関係してくる。1度指で潰してみると、誰でも名前の由来は直ぐ分かってくる。 アベリアが見えた。この花も円筒状の花で、先が5つに分かれている。剪定にも強く、沢山の花をつけるので、この花は垣根用としてよく使われている。ここでも垣根の一部になっている。 パークセンター前に出て来た。ここで見たいのはショウブである。何とかこの小花を見たいと思っているが、何遍見ても詳細が分かってこない。塊状になった花序から1つの小花をピンセットで取って見ると、雄しべや雌しべが見えているように見えるが、何だかよく分からない。 ハンゲショウの葉が白粉を塗ったようにきれいになって来た。緑の中に眩しいくらいになっている。尾状に出ている花序を見ようとしたが、忘れてしまった。 撮影:7月4日 記 平成29年7月5日(水) |
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7月9日(日) | ||||
ユウゲショウ | コムラサキ | アメリカオニアザミ | オオマツヨイグサ | タケニグサ |
ナツツバキ | ムクゲ | |||
7月9日(日) 水路沿いに進むと垣根脇にピンクの綺麗な花が現れて来た。この花は大分前から咲いているが、ここに来て数が増えてきたように思える。名前はユウゲショウで、この花を見ると、何時もヒルザキツキミソウを思い出す。この花はヒルザキツキミソウより、ひと回り小さいが、花の形はよく似ている。此方の方が、幾分赤みが濃いようだ。 柵の中のコムラサキに薄紫色の色がつき始めた。このコムラサキと藪の中のムラサキシキブを比較しているが、コムラサキの花の付きのよさに比べ、ムラサキシキブの花の付きは悪い。コムラサキが花壇に利用されるは、この理由によるらしい。花はどちらも似ていて、円筒状の小さな花から突き出る雄しべがこの花の特徴になっている。 小さな水田へ出た。ごく小さな水田だが、綺麗に田植えが行われ、イネ苗が緑色に色づいている。この柵の中にアザミの花が見えた。今まで見て来たのはノアザミであったが、このアザミはノアザミではないようだ。苞は壺型で、底が広く、上が細まっている。表面には斜め上に立つ棘が無数にある。花は壺口から開くように広がっている。これはアメリカオニアザミになるようだ。 土手のウメの樹の奥に黄色い花が見えた。離れたところからはマツヨイグサに思える。確認のため、斜面を上った。場所が変わると、花の見え方も違ってくる。花は開いていない。マツヨイグサは夜に咲き朝方には萎む。この花はマツヨイグサになることは間違いない。マツヨイグサにもいろいろなものがある。アレチマツヨイグサ、オオマツヨイグサ、コマツヨイグサなどがあるが、先の2つ区別が上手くできない。今見ているのはどちらになるのだろうか。資料を参考にして調べると、オオマツヨイグサになりそうだ。 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1925.html さらに上の方へ目を移すと、大きなタケニグサが目に入ってきた。少し高いところにあることも加わって、「こんなにも大きくなるのかぁ」と成長ぶりに驚いた。タケニグサは適応力が強いせいか、道端、荒れ地などを問わず、どこにでも出現してくるようだ。 パークセンターで休憩をとった。中は空いていたので、直ぐに椅子に座ることが出来た。中に入っても蒸し暑さは変わらない。休憩をとりながら外を見ると、夏の日照りで眩しい。親子連れがスケーターに乗って前を通り過ぎて行った。休憩後、パークセンターの前のナツツバキを見た。他所のナツツバキには、もう花が見られなくなったが、このナツツバキには花が咲いており、蕾も見られる。 右の方に、ムクゲが咲いていた。薄紫色の花で、一際きれいに映る。花弁が大きく開いた姿を見ると、この暑さにも負けないバイタリティーを感じる。中央が赤く、そこから出てくる雄しべ、雌しべが面白い形をしている。 撮影:7月4日 記 平成29年7月6日(木) |
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7月10日(月) | ||||
ムラサキシキブ | オオブタクサ | オカトラノオ | オカトラノオ | ワルナスビ |
カヤ | ネズミモチ | |||
7月10日(月) コリア庭園の前から藪へ入った。ここのムラサキシキブを見ると、花が見えない。見えるのは緑色の粒である。前回は少し花が見られたので、花が終わってしまったのだろうか。この緑色の粒は蕾なのか果実なのか区別がつかない。何ヶ所かのムラサキシキブを見てきたが、いずれも一部が花を開いているが、全体が花開くという光景は見られなかった。過去の資料を見ていくと、どうも花期は終末に来ているようだ。従って、先程の小さな緑色の粒は果実のようらしい。 坂を上りきったところにオオブタクサがかなり侵入している。先日よりは、1本1本の背丈が高くなったので、数倍の広さへと広がっているように見える。 この藪を下りたところにオカトラノオがある。先日、小花に幾らか色が付き始めていたが、今日はかなり咲いている。この小花は花序の下から上へと咲いてくる。すでに3分の2ぐらい咲ききったようだ。ここのオカトラノの円筒花の先は通常のとは違い、6つに割れている。 池の畔に出て、タチバナモドキを見た。ぎっしり咲いていた花が緑色の果実に変わっている。球形の果実の頂部は、雌しべの残骸が残され褐色になっている。また、下の果実の表面は柔らかい毛で覆われている。 下の池沿いに進むと、ヤマザクラのあるいこいの広場へ出る。ここの道沿いにワルナスビが沢山見えてきた。ワルナスビは湿気のあるところを好むのか、溝沿いなどで見かける。ワルナスビは、花は綺麗に見えるが、「ワル」の名が付くように悪さをする。迂闊に触ると、茎にある棘が皮膚を刺すので注意が必要になる。 下の池の縁にカヤの樹がある。カヤの樹は三ッ池公園ではここに1本あるだけである。先日、カヤを見た時、果実が皮を被っていたのが不思議に思えた。今日はそれがどうなったか確認した。見ると、皮と思ったものは下の部分に残っている。果実が大きくなり、皮から抜け出してきたように推測出来る。今、見る果実の表面は、黄緑色の点が散在しているが、今まで見てきた果実の表面と同じように滑らかになっている。1つの謎が解けた思いがした。 資料: https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2311.html カヤの樹の向かい側にネズミモチの樹がある。花はすっかり終わり、果実になり始めている。緑色の小さな果実だが、拡大すると、一見エゴノキの果実に似ている。小さな楕円形で、まだ殆どが苞に包まれている。大きさを計測すると、長さ3㎜、幅2㎜であった。 撮影:7月4日 記 平成29年7月6日(木) |
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7月11日(火) | ||||
エノキ | エノキ | オニドコロ | オニドコロ | リョウブ |
ハマヒサカキ | ヒサカキ | |||
7月11日(火) 遊びの森へ入った。ここには長いローラー滑り台がある。入った途端「キャー」という叫び声が聞こえてきた。声の発生場所はローラー滑り台であった。見ると、母親が先頭で、直ぐその後を小さな子供がすべってきた。声の主はどちらだったか分からない。 花の広場へ向かう階段の上り口の方を見ると、樹の梢に新緑の葉が綺麗に見えていた。階段へ近づき、葉をよく見ると、その葉はエノキの葉であった。エノキの葉は主脈を境に左右が非対象になっている。 階段を上り始めると、オニドコロが目に入ってきた。オニドコロは、もうずいぶん前から目にしているが、花は未だだろうと、あまり注意して見てこなかった。今日は、何気なく花を見ることにした。見始めた時は、「花は未だだろう」との観念があったので、あまり関心を寄せていなかった。ところが、見ているうちに花が咲いているのが分かった。オニドコロは雌雄が別株である。普通よく見るのは雄株である。雄花の花序は上へ立ち上がる様に伸びている。この花を見ると、やはり雄花であった。雄花を見たので、雌花を探した。しかし、見つからなかった。毎年見ているが、雌株を見るチャンスが少ない。 階段を上りきった高台にはリョウブの樹がある。今日は花が咲いているはずと思っていた。早速見ると、花は峠を過ぎていた。触ると、ぽろぽろと落ちてくる。花は花序の下の方から咲くようで、上の方はまだ蕾の状態である。しかし、1度咲いた花は脆く、直ぐに散って仕舞う。5枚の花弁は7分程度の開き具合で、大きく開かないようだ。 直ぐ隣に緑色の果実をつけた樹があった。この樹を見て「ハッ」と思った。「これがハマヒサカキではないだろうか」と思った。先日、浦島公園で見たものは、「どうも怪しい」と思えてきた(資料1)。葉の大きさを計測すると、長さ4.5㎝、幅2.2㎝、柄3㎜で、肉厚であった。果実は直径が5㎜ある。ハマヒサカキとヒサカキが混乱してきた。そこで過去の資料を調べ直した。すると、資料2を見ると、4年前に浦島公園の樹はハマヒサカキとしていたことが分かった。従って、三ッ池公園で今見ている樹はヒサカキになるようだ。 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2315.html 資料https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-414.html 撮影:7月4日 記 平成29年7月7日(金) |
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7月12日(水) | ||||
ナツツバキ | ナツツバキ | モントプレチア | ヤブラン | ヤブラン |
キクイモモドキ | ミソハギ | ミソハギ | ||
7月12日(水) 一時混乱したヒサカキとハマヒサカキの違いが分って来た。今日、公園へ入った時、南門のところでハマヒサカキの新緑の葉を見て、この葉は浦島公園で見たハマヒサカキと同じ葉であると、改めて頭に沁み込ませていた。そのため、似ている葉だが、艶がなく、一回り大きかったので、これがハマヒサカキかもしれないと思ってしまった。その時、ヒサカキの名前が思い付いていれば、混乱しなくて済んだのにと、今になって思う。 此れから坂を下って、花の広場へ降りて行く。下にナツツバキの樹が見える。先程、パークセンター前で、花を見てきたが、ここでは前回来たときから花の姿はない。再度見直したが、花はどこにもなかった。その代り、若い果実が出来ていた。若い果実には稜があり、表面は柔らかそうな毛で覆われている。 花の広場へ下りると、オレンジの花が一際目を惹きつけた。モントブレチアである。ここでは大株で、花序が沢山出ている。モントブレチアの細長い葉はメヒシバなどに似ている。よく見れば明るい緑色なので分かるが、慣れない人には分からないようだ。この暑い時期は公園も色が少ない。その中、モントプレチアのオレンジの花はどこの公園でも際立っている。 日のよく当たる花壇の中に紫の花が咲いていた。これを見て、「これはヤブランではないだろうか」と思い、吃驚した。以前調べた資料1によると、「ヤブランの花弁には外花皮片と内花皮片が3枚ずつあり、外花皮片の方がひと回り小さい」というので、確認した。間違いないようだ。それにしてもヤブランが咲くには早すぎると思う。資料2によると、花期は8月から10月だと説明されている。 資料1:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1931.html 資料2:http://matsue-hana.com/hana/yaburan.html ヒマワリに似た小型の花が咲いている。この花も名前を決めるのが難しい。資料を参考に、この花を調べると、この花の葉は上から下まで対生になっている。従って、キクイモモドキになってくる。 資料3:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1885.html ミソハギが咲いている。例年、上のキクイモモドキを見るとき、一緒に見ている。今年も同じ傾向をたどった。この花はお盆の時に咲き、お盆の際、禊として使われる花になっている。紫色の6枚の花弁が見える。キクイモモドキと同時に、例年より早く咲いた。 撮影:7月4日 記 平成29年7月7日(金) |
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7月13日(木) | ||||
カゼクサ | ヤハズソウ | コマツナギ | オトギリソウ | ヤブカンゾウ |
ワルナスビ | ヒメガマ | |||
7月13日(木) 草原にヒメジョオンが見られるが、暑さが厳しくなってきたこともあり、勢いがなくなってきた。草原を見渡すと、ポツリポツリと大きな草の株が見える。この株はカゼクサと思われるが、今の状態から判断するのは難しい。 緑色の絨毯の光景が見える。何だろうかと見ると、3出葉の小さな葉がぎっしりかたまっている。この光景から思いつくのは、コメツブツメクサ、クスダマツメクサ、コメツブウマゴヤシなどである。花がないので、こと小さな葉を手掛かりにしなければならない。葉の形を見ると、この3つとはどことなく違っている。茎には逆さ向きの毛が見えるるが、葉については、両面とも毛は目立たない。主脈から出る平行脈が目に付く。この特徴を基に過去の資料を見ていくと、下記の資料が見つかった。ヤハズソウになるようだ。 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1084.html 今日、2度目のナワシロイチゴの果実を見た後、上の池に沿って園道を進んだ。右側は斜面になっている。ここの斜面には、時々珍しいものを見ることがある。何かを期待していると、コマツナギが見つかった。今年は早いような気がする。例年は8月頃見ている。 同じ土手に、黄色いオトギリソウが咲いている。この花も、例年コマツナギと同時に見ている。何時もは5枚の花弁が見られるが、今日は開いていない。もっと前から咲いていたようで、既に、萎み、枯れかけた花も見られる。葉は柄がなく、基は耳の様に膨らんで、茎に付いている。さらに、対生する葉は捻じれるように茎に付く特徴がある。 草原の奥にオレンジ色の花が咲いていた。ヤブカンゾウと思われる。これに似たものにノカンゾウがあるが、ノカンゾウは八重にならないようで、八重になるヤブカンソウの花は大きく見える。アップ写真を撮ると、思って通り、八重になっていた。 上の池の畔に、ワルナスビが咲いている。ワルナスビは、今最盛期を迎えているようで、今日も何ヶ所かで、小群落を見てきた。ここは中でも一番個体数が多い。 上の池を見ると、ガマに花穂が見えた。普通ガマは水の中にあるので、間近で見ることはできない。気を付けて近づくと、幸運にもガマを手にすることが出来た。花穂は細長く、頂部に雄花群があり、少し間を置き、下に雌花群がある。長さを計測すると、雄花群は22㎝、隙間は5㎝、雌花群は18㎝であった。これはヒメガマになるようだ。 撮影:7月4日 記 平成29年7月9日(日) |
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7月26日(水)) | ||||
ケヤキ | メタセコイア | スダジイ | イチョウ | 手前:ヒナタイチゴツナギ 奥:ミズヒキ |
ミズヒキ | ヒナタイチゴツナギ | オオブタクサ | エビズル | チヂミザサ |
アカボシゴマダラ | ||||
7月26日(水) そろそろ7月も終わってしまう。7月の三ッ池公園の様子が気になって来た。中でも、イノコズチが気になっている。イノコズチにはヒナタイノコズチ、ヒカゲイノコズチがあるが、いつも目にしているのはヒナタイノコズチばかりで、ヒカゲイノコズチを見ることはない。そろそろ花の気配が感じられるかもしれないかと思っている。 南門を入って、さっそくヒカゲイノコズチが見られそうな一画に入った。ここは、イチョウやメタセコイア大きな樹が聳えていて、日陰をつくっている。切り倒された樹に腰掛け、全体を見渡し、樹木や下草を見た。樹木は皆高く聳えているので、葉はよく見ることが出来ない。幹を頼りにして、樹木を判断すると、入口にケヤキとイチョウがある。ケヤキの幹の下の方は樹皮が剥げかかっている。イチョウの幹は縦方向に凹凸の皮目が見られる。 中へ入って来るとメタセコイアがある。この一角ではこのメタセコイアの本数が一番多い。メタセコイアはアケボノスギともいわれている。この名前は昭和天皇が名付けたという。スギの名前がつくだけに、スギの樹の皮目によく似ていて、皮のような皮目が剥がれそうに見える。 中央辺りにはスダジイがある。スダジイは葉の内側が褐色になっているので、葉が見られればたやすく判断ができる。この幹を見た。幹には縦方向に細かい皮目が入っている。この皮目は、メタセコイアのように直線的でなく、不規則な曲線を描いている。また、この皮目は簡単に剥がれそうもない。 ここの一画の樹木は、ケヤキ、メタセコイア、スダジイの3種であることが分かった。いよいよ下草の草本類を調べることになった。腰掛けている目の前を見ると、イノコズチとミズヒキが混生している。大まかには、手前がイノコズチで、奥がミズヒキである。この混生している光景を見続けていたところ、「この二つの葉はよく似ているのでは・・・」と思い付いた。ミズヒキには長い花序が伸びているので、違いは歴然としているが、この花序がないと、2つの葉の違いが分からなくなってきた。改めて、どこが違っているのか見直した。葉の表面に毛がある点は同じで区別がつかない。色を見ると、ミズヒキの葉は緑色が薄いようだ。葉の付け根を見ると、ミズヒキには茎を抱くタデ科独特の托葉が見られるが、イノコズチにはこのような托葉がない。更に、茎を見ると、イノコズチは稜があり、角張っているが、ミズヒキは丸い。何となく違いが分かってきたようだ。 奥の方の民家との境を見ると、背丈の高くなったオオブタクサが一帯を占めていた。以前、何ヶ所かにオオブタクサが侵入してきた光景を見てきたが、「ここにも侵入して来たか」という思いがした。 更に下草を見ると、エビズルが見える。これも色々なとこへ出て来る。エビズルの絡みついているものが見える。葉が対生している。この葉からは、ナガイモ、ヤマノイモ、ヘクソカズラが思い付く。ナガイモの葉には大きな耳があるので違うようだ。ヤマノイモの葉脈は葉の基部から放射状に出ている。ヤマノイモも違うようだ。残されたのはヘクソカズラになる。資料で確認してみた。 資料:http://matsue-hana.com/hana/hekusokazura.html チヂミザサも見えてきた。これが花穂付けるころはブヨが沢山現れたことを思い出す。今は、ブヨも見えず、安全なようだ。 下草を見ていると、チョウが舞ってきた。動きが早いので、様子が摑みにくい。止まるのを待っていると、離れたところへ止まった。望遠を向けて写真を撮った。写真を資料で調べると、アカボシゴマダラのようだ。 資料:資料:http://www.geocities.jp/kamosuzu/kontyotateha.html 撮影:7月20日 記 平成29年7月23日(日) | ||||
7月27日(木) | イヌコウジュ | イヌコウジュ | イヌコウジュ | イヌコウジュ | トダシバ |
トダシバ | トダシバ | トダシバ | トダシバ | トダシバ |
トダシバ | ブタクサ | ブタクサ | ヤマナラシ | |
7月27日(木) イチョウ、メタセコイアの林床植物を見終え、丘の上広場へ向かった。途中の左手にトダシバが出て来るので、今どうなっているか知りたかった。気を付けながら見て行くと、トダシバを見る前に、イヌコウジュらしきものが見えてきた。確かにイヌコウジュとはまだ確信が持てない。葉は対生し、細長い楕円形をしている。基部はくさび形で、先へ行くと次第に細くなっている。柄には細い翼があり、そのまま茎へ繋がっている。縁には浅い鋸歯がある。表面には短い毛があり、裏面には腺点が見える。これによく似たものにヒメジソがあるが、まだ、この2つの区別が上手くつけられない。 トダシバのあったところへ来た。ここにトダシバとトダシバに似たものがある。まず、手前のトダシバに似たものを見た。背丈が90cm、葉の長さ25㎝、幅7㎜。花茎を包む葉鞘の縁に毛がある。葉舌は短く、平らで、細かく裂けている。葉の縁は細かい鋸歯のようなものがある。トダシバには葉の表面に上へ向かう伏毛や縁に長い毛があるが、これ等にはそれらが見られないので、トダシバとは決めかねている。 直ぐ上にあるのはトダシバである。昨年も確認している。此方は背丈が85㎝、葉の長さ45㎝、幅1㎝である。前のものに比べると、葉がずっと長い。葉の表面に上へ向かう伏毛や縁に長い毛がある。1本に花穂が出かかっていた。小花を見ると、トダシバと分かる。 丘の上広場へ着くと、ブタクサの葉に似た草に花が付いていた。その花を見て、これはブタクサであることが分かった。先日、深く割かれた葉を見て、この草はブタクサかキバナコスモスかと迷っていた。花が咲けば違いが分かるので、今日まで、時が経過するのを待っていた。今、花を見て、ブタクサと納得出来た。ところが過去の資料を見直すと、昨年の8月10日に花を見ていたことが分かった。すっかり記憶から消えていたことになる。 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-date-20160815.html 丘の上広場から一段下がったところにヤマナラシがある。どんな新芽が出来ているか、覗いてみた。すると、黄緑色をした新芽が1対見えた。小さいが丸々太った形をしている。大きさを計測してみると、長さ7㎜、幅4㎜あった。 撮影:7月20日 記 平成29年7月24日(月) | ||||
7月28日(金) | ||||
オニドコロ:雌花 | アメリカセンダングサ | アジサイ | アメリカオニアザミ | ネコヤナギ |
ツリブネソウ | ||||
7月28日(金)) 丘の上の広場でブタクサを見ている時は、蒸し暑くてたまらなかった。木陰に入ると、暑さが避けられ、ほっとした。ここから坂を下り、パークセンター広場へ降りて行く。この坂道は日陰で気持ちがいい。以前此処の左手でオニドコロの雌花を見ている。今年は、オニドコロの雄花は何遍も見てきているが、雌花はまだ見ていない。若しかしたら、と期待し下りて行った。オニドコロが見えてきたので、雌花を探した。見るものは雄花ばかりで、雌花は現れてこない。1度見たことがあるのだから、絶対にあると信じていた。間もなくして、見つかった。雌花はつるから円筒状に出た苞の先に1つ付いている。花弁は黄白色で6枚ある。 資料:https://blogs.yahoo.co.jp/yokohamaiwao/13053846.html 広場へ出て何時ものように水路に沿って進むと、アメリカセンダングサが見えてきた。花がないが、背丈は大分大きくなってきた。センダングサの仲間は水気のあるところに見られるが、アメリカセンダングサはその中でも水際によく見かける。他のセンダングサより葉の幅が細く、僅かに紫色がかっている点が他のものとは少し違っている。 土手を鮮やかに飾ったアジサイの衰えが目立ってきた。瑞々しさがなくなり、花の数も少なくなってきた。ここの土手いっぱいにアジサイが咲いていたので、花がなくなると、ただの寂しい藪になって仕舞う。 前回からアメリカオニアザミが見え出した。まだ蕾の方が多い。「オニ」の名前が付くように今まで見てきたアザミとは違って、花の総苞は無論のこと、葉の棘も触るとかなり痛い。未だ花は全開していないので、小さく見えるが、全開すると、びっくりするほど大きくなる。 正門側に小さな沼がある。今は大きくなったヨシが沼をすっぽりと覆ってしまっている。沼の脇に1本のネコヤナギがある。このネコヤナギを見ていると、不思議に思うことがある。それは何時見ても、紅い芽が付いていることである。この時期だから花芽ではないと思う。また、葉芽なら時期が来れば葉に変わるはずだが、この紅い芽は一考に葉にならない。サクラの冬芽は既に葉腋に見えてきている。それを思うと、この芽は来年の花芽になって行くものだろうか。色々な資料を見ているが、中々解決が出来ない。 沼の奥にツリフネソウが出て来る。花は9月頃に咲くので、今見ても花の姿は見られない。しかし、蕾などの気配はないかと気になった。沼から数mの距離だが、草が茫々と生えており近づきにくい。ツリフネソウの葉は大きくなり、鬱蒼としているので、蕾を探したが、よく見えなかった。 撮影:7月20日 記 平成29年7月25日(火) |
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7月29日(土) | ||||
ブタクサ | ブタクサ | ブタクサ | キバナコスモス | キバナコスモス |
キバナコスモス | ||||
7月29日(土) 暑い日差しに照らされ疲れも出て来たので、休憩をとろうと、パークセンターへ向かい始めた。すると、花壇からキバナコスモスの花がはみ出ていた。先程、丘の上の広場で、ブタクサを見た時、ブタクサの葉とキバナコスモスの葉が似ているので、2つの違いを考えようと思っていった。丁度いい機会が来たので、暑いが、暫くキバナコスモスの葉を見ることにした。 奇数羽状複葉になっている点は全く同じに見える。複葉に分かれるところの葉脈を見ると、ブタクサはずれが見えるが、キバナコスモモスにはこのずれが少ないように思える。 違いを見つけるのは中々難しい。葉の付け根を見たところ、キバナコスモスは褐色になっているが、ブタクサは緑色のままである。葉の付け根(葉柄)の色に違いがあるのではと思い、何枚かの葉を見直した。すると、確かにこのようになっていることが分かってきた。 撮影:7月20日 記 平成29年7月25日(火) | ||||
7月30日(日) | ||||
ミツバ | ミツバ | ヤブラン | ヤブラン | アキノノゲシ |
ヤブミョウガ | ヤブミョウガ | ヒメガマ | カゼクサ | ヤマザクラ |
7月30日(日) コリア庭園からムラサキシキブを見ようと藪の入り口へ向かうと、ウマノミツバに似たものがあった。花はなく果実が出来ている。葉は似ているが、果実はウマノミツバとは違っている。これがミツバの果実になるのだろうか。ウマノミツバはよく見かけたが、ミツバそのものは余り見かけてない。それでも、先日、舞岡公園で見た記憶がある(資料1)。その時の資料1には「白色の花弁が5枚あり、雄しべが5本見える」と書いた。今は花がなく果実となっているので、先日の花からこのような果実に変わったのだろうか。そこで、資料2でミツバの果実を確認した。写真はよく似ている。間違いないようだ。 資料1:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2319.html 資料2:http://matsue-hana.com/hana/mituba.html 階段を上り始めると、紫色のヤブランが見えてきた。先日は、この花を見て、「もう、ヤブランが咲いたのか」と驚いた。しかし、よく見ると、まだ蕾の状態だった。今日は「開花しているのでは」と確認すると、確かに小花がいくつか咲いていた。 この大きな葉をしたものは何だろうか。時々このような大きな葉を見かけては、迷っている。アザミの仲間のタイアザミ、ノハラアザミが考えられる。またアザミと別のアキノノゲシもこのような葉をしている。前者のどちらかと思うが、花を見るまで決めることが出来ない。 藪を上り詰めると、右側に白色の花が見えてきた。これはヤブミョウガである。今頃花をつけるとは予期していなかった。全くの偶然に花を見て、写真に収めることが出来た。昨年の資料を見ると、7月6日に花を見ている。1年経つと、記憶から遠ざかってしまうものである。資料では、「花は6個の白色の花被片があり、外花被片(萼片)3個は長さ約5㎜の卵形~円形、内花被片(花弁)3個は長さ約3~4㎜の倒卵形~へら状となる」と記載されているが、この写真では、外花被片の3枚は分かるが、内花被片は確認できない。 資料 http://mikawanoyasou.org/data/yabumyouga.htm 坂を下ったところにオカトラノオがあるが、花は終わっていた。下の池の畔に出て、池沿いに進んだ。前回まで、花や果実を見たタチバナモドキの枝が随分伸びている。右側のテニスコートでは多くの人がゲームを楽しんでいる。日向へ出ると、暑さが堪える。池にガマが見えてきた。これは昨年ヒメガマであることを知った。上に雄花があり、下に雌花があるという。 茶店前のいこいの広場へ入った。広場を見ると、大きな株が幾つも出来ている。この株は秋に花をつけるカゼクサと思われる。 上を見ると、ヤマザクラの枝が間近に迫っていた。春先の冬芽や花を見たいときは、ここまで枝が下がっていないので、上手く見ることが出来ないが、今だと冬芽の写真が撮れる。計測すると、長さ5㎜、幅3㎜と小さいが、芽鱗に包まれた姿は立派な冬芽に見える。 撮影:7月20日 記 平成29年7月26日(火) |
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7月31日(月) | ミソハギ | セイバンモロコシ | セイバンモロコシの葉鞘 | エンジュ | リョウブ |
ミズヒキ 後:オオブタクサ | アブタバコ | |||
7月31日(月) 下ノ池の土手にピンクのミソハギの花が見える。前回はお盆の前であり、花は少しか咲いていなかったが、今日は沢山咲いている。小さな花でも沢山咲くと見栄えがある。この花は葉腋に複数が付くので、一見輪生しているように見える。6枚の紫色の花弁は何時見てもピーンとしていない。皺が入り萎れているように見える。お盆には欠かせない花だという。 中の池の角にセイバンモロコシが咲いていた。ススキに似ている葉をしており、空き地や道端でよく見かける。ススキとの違いについて、何度か調べたことがあるが、未だに穂が出ないうちはこの2つの違いが分かり難い。セイバンモロコシの葉の方が幾分広めで、柔らかい感じがする。セイバンモロコシの穂は非常に大きい。葉舌の先は平らで、細かく裂けており、鞘口には短い毛が密集している。穂を見ると、丁度花が咲いていた。ブラシ状の赤褐色の雌しべと葯をつけた雄しべが見える。 里の広場へ近づいた。中学生らしい男女が数人いて、水遊びをしていた。もう夏休みに入ったのだろうか。昔は7月の21日から8月いっぱい夏休みであった。最近の生徒は夏休みが短くなり気の毒に思える。入口を見ると、黄緑色の花弁がちりばめた様になっていた。「ああ、エンジュが散っているのか」と思った。ここの入り口には大きなエンジュの樹がある。あらためて上空を見渡すと、確かにエンジュの花が咲いている。エンジュはマメ科の花なので、花の形は蝶形花である。形を確認しようと試みたが、写真では難しかった。 里の広場から花の広場へ向かう途中にリョウブの樹が1本あり、イチョウの陰になっている。見ると花が咲いていた。向かいの丘には何本ものリョウブの樹があるが、先日見た時は、花が散り出していた。ここは日陰の時間が長いので、花持ちが長いのかも知れない。白色の花に清楚感を感じる。 花の広場へ来た。今日は誰もいない。人がいないと、暑さが厳しく感じる。風がないのも疲れを感じさせる。日陰にベンチがあったので、そこで少し休んだ。この辺にもオオブタクサが侵入していたことがあったが、足元付近には見られない。無くなってしまったのだろうかと思い、周りを見回した。すると、無くなったどころではなかった。ベンチの後方の藪はオオブタクサが奥へと侵入していた。この光景を見て、オオブタクサの繁殖力の凄さを感じさせられた。 目をベンチの近くへ移すと、見覚えのある草が目に入って来た。「あれ、これはヤブタバコではないか」と思った。ヤブタバコは、舞岡公園ではよく見かけるが、ここではあまり見かけない。思わぬところに出現していた。互生した楕円形の大きな葉が目に付く。 撮影:7月20日 記 平成29年7月26日(水) |