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平成29年度                                                            三ツ池公園の植物へ
9月
9月2日(土)
トダシバ:背丈:140㎝、穂の長さ30㎝、小枝:2~3本ずつ出る、小穂2㎜ 葉鞘:毛がある 鞘口:長い毛がある、葉舌:薄い膜で低い、先端は平ら 葉表の表面:伏毛がある 課題の草 背丈:70㎝、葉 長さ:25㎝、幅:6㎜

葉の表:毛なし、縁は細かい鋸歯 葉の裏:毛なし 葉鞘の縁に毛がある 葉鞘の縁に毛がある

9月2日(土)

 丘の上広場へ向かう途中にトダシバがあり、その手前にトダシバに似ているが、別物と思われる草がある。その草に何か変化が現れてきたか知りたくなり、出かけてみた。 トダシバは長い穂を出し沢山の花を付けていた。この様な姿になるとトダシバであると分かる。トダシバの葉を見ると、葉鞘、鞘口、葉の縁には毛がある。葉舌は低く、薄い膜で、先は平らになっている。  トダシバは確認できた。今日は手前の草が課題になっているが、穂が出ていないので、今日も先へ進めそうもないようだ。

 過去の資料を整理すると、

  参照:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2364.html

 葉の長さ18㎝~25㎝、幅7㎜

 葉舌の先は平らで、短く、葉鞘口、葉鞘の合わせ目には毛がある。

 葉舌の先は平らで、短く、葉鞘口、葉鞘の合わせ目には毛がある。

  参照:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2345.html

 背丈が90cm、葉の長さ25㎝、幅7㎜。花茎を包む葉鞘の縁に毛がある。葉舌は短く、平らで、細かく裂けている。葉の縁は細かい鋸歯のようなものがある。葉の表面に上へ向かう伏毛や縁に毛が見られない。

 トダシバの付近にあるので、トダシバの仲間と考えられるが、葉の表面に毛がない点が気になっている。どんな穂が出てくるか楽しみだが、昨年は途中で刈られてしまい見ることが出来なかった。今年は穂が確認できるまで刈らないでほしいと思っている。

撮影:8月27日

 記  平成29年9月1日(金)

9月3日(日)
イヌトウバナ 葉腋から出た枝に小花が複数付いている 葉の表面:沢山の毛がある 葉の裏:腺点が見える イヌトウバナの小花

9月3日(日)

 坂道を上がっていくと、園道にトダシバの穂が目立始めてきている。その間に、先日イヌコウジュとイヌトウバナを見てきた。イヌコウジュの方は未だ花が咲かないが、イヌトウバナに花が咲き始めてる。花が咲くと、「ここにもあそこにもイヌトウバナがあったか」と気が付くようになった。

 イヌトウバナの小花がどのようになっているか知りたいが、花は小さく、写真に撮って拡大して見てもよく分からない。それでも幾つか要点をチェックしてみた。

・背丈 40㎝

・茎 稜があり、表面に毛が沢山ある。

・葉 対生、長さ4.2㎝、幅2.5㎝、両面に毛があり、裏には腺点が多数あ

 る、葉腋から花枝が出ている

・花 高さ6㎜、幅3㎜

花は枝に輪生しているように見えたが、よく見ると対生する葉腋から枝が出て、その先に複数の花を付けている。花が小さく、沢山あるので、一見輪生しているように見える。

 葉の表面は毛深く、触るとざらざらする。裏は表面よりかが少ないようだが、葉脈上には毛が見られる。また、丸く、ぶつぶつした点(腺点)が多数みられる。

 花は小さく、詳細が分かり難い。花は口を開いたような唇形で、上唇と、下唇がある。上唇は、中央が浅くくびれ、縁は丸みを帯びている。下唇は3つに分かれ、中央が一番大きく、舌のように伸びている。左右は丸みがあり、横へ開いている。花の中を見ようと思って写真を撮ったが、真っ白に写り、詳細が分かり難い。資料によると、「雄しべ4個は斜上し、2個が長く、葯は上唇の内側にぶら下がっているように見えます」と説明されていたので、写真をよく見直した。長い2本の雄しべは分かるが、短い>2本は分からない。

 資料:http://sorairo-net.com/plant/06/2005/010.html

撮影:8月22日

 記  平成29年9月1日月1日(金)

9月5日(火)
ツルボ ツルボの花 ツルボの葉 キクイモ:上の葉は互生 キクイモの葉の表面:短い毛が密生

キクイモの葉の裏面:葉脈をはじめ短い毛が密生 キクイモの花:舌状花は14枚ぐらい ヤマナラシの冬芽

9月5日(火)

 坂を上りきると明るくなり、道の両側に大きな樹が見えてきた。左側のカエデ、コナラと見ていくとコナラの張り出した枝の下にピンクの花が幾つか見えてきた。8月下旬になって急に目にするようになったツルボである。先日も舞岡公園で見ているが、真っ直ぐ立ち上がる淡いピンクの花は可憐である。6枚の花弁は下から咲いてくるようで、上の方はまだ蕾である。この花については、今まで葉に目を向けておらず、見ていなかった。また、花期には葉は枯れてしまっていると聞いていたので、実際に確認してみた。すると、細く長いヘラ型の葉が2枚見えた。枯れず残っていたので、変だと思い調べてみた。資料によると、「葉は、春と晩夏の年2回、はっきりと時期を分けて出る・・・春に出る葉は夏になると枯れます・・・晩夏に出る葉は枚数が少なく1~3枚程度です・・・」と説明されていた。今見ている葉は、晩夏に出て来た葉であることが分かった。

 資料:http://www.yasashi.info/tu_00011.html より

  丘の上広場にはヤマナラシの樹があり、休憩所の斜面にキクイモが咲いている。つい先日も、ここのキクイモについて調べた(資料)。しかしまだ確信が持てないので、再び調べることにした。

 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2364.html より

 キクイモの葉は下が対生であるが、上へ行くと互生になっている。キクイモモドキは全ての葉が対生であり、この2つに似たヒメヒマワリは全ての葉が互生になっている。このことを念頭に調べてみた。上の葉は互生で、下の葉は対生になっている。キクイモで間違いないようだ。茎を見ると、紫色の斑点があり、そこからかたい毛が生えていた。

 葉を触ると、ごわごわした感触があった。表面は短い毛が密生しており、裏面は葉脈上を中心に伏毛が表面より密生していた。舌状花は14枚ぐらいあるようだ。

 キクイモを確認した後、直ぐ傍のヤマナラシを見た。以前の写真と比べてみると、冬芽の先が幾分細くなり、表面が緑色から褐色を帯びてきたようで、逞しさが感じられてきた。

撮影:8月27日

 記  平成29年9月2日日(土)